2023-09-13
お念仏の味わい
「お念仏には味わいがあります」と、知恩院の信行奉仕団の解団式の際、法善寺住職、神田眞晃上人は述べられました。
それを聞いて「確かにお念仏には味わいがあり、お念仏を称えると心に変化が生じる。」との想いが心にわきました。
お念仏を称えるとき、ことばにはなりにくいのですが温もり、あるいは安らぎ、のようなものを心に感じます。
法然上人はお念仏にまさる功徳はないとお説きですが、これこそお念仏の功徳ではないでしょうか。
また、このような功徳を奉仕団の参加者だけでなく、指導員、さらには知恩院に勤務する僧侶や職員の方々も共有しているように思われます。
この感覚はお念仏を称えるときだけでなく、清掃、礼拝、布教、参拝、食事などのときも同じで、知恩院の中では、だれもが心の温もりや安らぎの中に浸っているようにすら感じます。すなわち、総本山知恩院はそれ自体が、お念仏の功徳に満ちあふれた聖地であるといっても過言ではありません。
来年の4月12日には総本山知恩院において開宗850年の慶讃法要の団体参拝が企画されています。ぜひ、ご参拝いただいて、お念仏の功徳をご一緒に味わいたいものです。